関数電卓の使い方
- Deg(度)かRad(ラジアン)を選びます。この設定が影響するのは三角関数とその逆関数だけです。
- キーで式を組み立てるか、直接入力します。関数キーは
sin(のように関数名と開きかっこを入れるので、値を入力してかっこを閉じてください。式の最後の閉じかっこは省略しても自動で補われます。 - 入力中は式の下に結果が表示されます。=かEnterキーを押すと結果が確定し、次の計算で使えるようAnsに保存されます。
- Invを押すと8つのキーが逆関数に切り替わり、もう一度押すと元に戻ります。
数字と演算子は、ページのどこにいてもキーボードから入力できます。sqrt、log2、sinhなどの関数名を直接入力するときは、先に表示部(入力欄)をクリックしてください。
各キーの機能
| キー | 機能 | Invをオンにしたとき |
|---|---|---|
| sin, cos, tan | 選んだ角度の単位でのサイン、コサイン、タンジェント | sin⁻¹, cos⁻¹, tan⁻¹ |
| ln | 自然対数(底e) | eˣ |
| log | 常用対数(底10) | 10ˣ |
| √ | 平方根 | ∛(立方根) |
| x² | 2乗 | x³ |
| xʸ | べき乗(^として入力) | ʸ√x:27^(1/3) = 3 |
| 1/x | 逆数(^(−1)として入力) | – |
| |x| | 絶対値 | – |
| x! | 0から170までの整数の階乗 | – |
| EXP | 10のべき乗を掛ける:6.02E23 | – |
| Ans | 直前の結果 | – |
キーはありませんが、直接入力すれば使える関数もあります。双曲線関数のsinh、cosh、tanhと、log2(底2)、exp、cbrt、sqrt、absです。
度(Deg)とラジアン(Rad)
1回転は360度、つまり2πラジアンです。したがって180° = π radで、1ラジアンは約57.2958°です。度をラジアンに直すにはπ/180を、ラジアンを度に直すには180/πを掛けます。分度器や地図、図面で測った角度はDegで、微積分や角振動数のようにほかの量から角度が出てくる物理の公式はRadで計算します。
設定によって答えは変わります。sin(30)はDegでは0.5ですが、Radでは30ラジアン(ほぼ5回転)という意味になり、−0.988031624093です。逆関数は選んだ単位で角度を返すので、sin⁻¹(0.5)はDegで30、Radで0.523598775598(π/6)になります。
計算の順序と表記
- べき乗は掛け算・割り算より先に、掛け算・割り算は足し算・引き算より先に計算されます。べき乗を重ねると右から計算するので、
2^3^2= 2⁹ = 512です。 - 先頭のマイナス記号はべき乗のあとに適用されます。
-3^2= −9、(−3)^2= 9です。 - 掛け算の記号は省略できます。
2π、3(4 + 1)、2sin(30)はどれも計算できます。 - 小文字の
eはネイピア数(2.71828…)で、EXPキーは「×10のべき乗」を表す大文字のEを入れます。大文字のEは数字の直後でしか使えません。1.5E3は1,500ですが、1e3は1 × e × 3 ≈ 8.155と計算されます。 %は100で割り、+や−のあとでは、通常の電卓と同じく前にある値に対するパーセントになります。
計算例
- 斜辺の長さ:2辺が3と4の直角三角形の斜辺は
√(3² + 4²)= 5です。 - 木の高さ(Deg):木から20m離れた場所で、てっぺんを見上げる角度が35°なら、
20 × tan(35)= 14.0041507642なので、てっぺんは目の高さより約14m上にあります。 - スロープの角度(Deg):水平に12進むごとに1上がるスロープの角度は
atan(1/12)(tan⁻¹キー)= 4.76364169073、約4.76°です。 - 複利で増える金額:1,000が毎年5%ずつ10年間増えると
1000 × 1.05^10= 1,628.89462678になります。毎月の積立も含めて年ごとに見るなら複利計算を使ってください。 - 組み合わせの数:52枚のトランプから5枚を選ぶ組み合わせは
52! ÷ (5! × 47!)= 2,598,960通りです。 - pH:水素イオン濃度が3.2 × 10⁻⁵ mol/Lなら、
−log(3.2E−5)= 4.49485002168、つまりpHは約4.49です。
エラーと精度
式が完成していないとき(演算子のあとに何もない、かっこの対応が合わないなど)や、答えが定義されない、または実数にならないときは、結果の代わりにエラーメッセージが表示されます。0での割り算、0や負の数の対数、負の数の平方根、1より大きい値のsin⁻¹、tan(90°)、小数や170より大きい数の階乗がこれに当たります。
数は有効数字およそ15〜17桁で保存され、画面には12桁に丸めて表示されます。sin(180°)のように本来ちょうど0になる値は、1.2e-16のようなわずかな誤差ではなく0と表示されます。10¹⁵以上、または10⁻⁹未満の結果は指数表記になり、170!は7.25741561531e306と表示されます。
よくある質問
sin(30)が0.5にならないのはなぜですか?
電卓がラジアンモードになっていて、30を30ラジアンとして計算しているためです。Degに切り替えてください。
Radモードでtan(π/2)を計算すると、エラーではなく巨大な数になるのはなぜですか?
πは近似値でしか保存できないため、入力した角度がちょうどπ/2からごくわずかにずれています。そのため、タンジェントは無限大ではなく、1.63312393532e16というとても大きな有限の値になります。Degモードのtan(90)は正確に判定されるので、エラーになります。
4乗根などのほかの累乗根はどう計算しますか?
分数の指数を使います。81の4乗根は81^(1/4) = 3です。Invをオンにしたときのʸ√xキーを押すと^(1/が入力されます。
分数、複素数、統計の計算はできますか?
できません。結果は小数で表示され、結果が複素数になる計算はエラーになり、統計や方程式を解く機能もありません。日常の計算には、キーが大きく計算履歴も同じように残る電卓が便利です。